投資としての注意点
ここまで純金積立のメリットについて書きましたが注意しておきたい点もあります。まず、純金積立では年会費や手数料がかかります。普通の貯金でこれはありません。こうした費用は金を取り扱う会社によってやや異なるので、投資の方針にあわせて会社を選ぶようにしてください。
保管方法が消費寄託の場合なら費用が少ない傾向にあるようです。ちなみに金地金や地金型金貨の投資ならこの費用はありません。純金積立ならではの費用ということで、純金積立は基本的に長期的な運用をすることが前提の投資なので、積み立てる会社はしっかり検討したいところです。
さて純金積立はローリターンであることもデメリットです。いろいろな投資がある中でも純金積立は、ドルコスト平均法のリスクが小さく安定しているのですが、その反面リターンも低いのです。ローリスク・ローリターンであり、堅実に積み立てるタイプです。
金投資はイメージ的にハイリスクと感じるかもしれませんが、それは「金の先物取引」を連想するからでしょう。表題の「ただし買い時が？」というのはまさに金の商品先物取引などが該当しています。
金・銀・プラチナなど貴金属を取引するための専門の取引所が商品先物取引所です。最低売買単位は1kg（約450万円）または100ｇと大きくなっています。当然ながら金取引に慣れている人向けです。値上がり益を狙う意外に値下がりでの利益を狙うこともできます。
また、レバレッジ（担保になる一部の証拠金を預けて、大きな取引を可能にする）なら、少ない資金でも大きな取引ができます。取引にかかる手数料は、金取引の中では安いので、金売買を積極的に行う人には人気があるのです。まさに買い時については最高レベルの注意が必要です。
ハイリスク・ハイリターンですから、失敗すると全財産を失う可能性も出てきます。しかし改めて言いますが、金そのものに大きなリスクがあるわけではありません。そうした点はしっかり理解しておいてください。